1.実装品質の管理方法
実装 QC を行っていく上で、月ベース、日ベースでの品質管理が必要です。[ 図 8] の①~⑤の検査データを日々集計し、月ベース、日ベースの管理に反映していきます。これらのデータが、QC 活動を行っていく上での土台となります。工場全体の品質推移をスタートに、そのデータをブレイクダウンしていくことで、品質悪化の要因を辿ることが可能になります。しかし、データの集計にも工数がかかり、品質改善の目的によって、データの集計方法も異なりますので、テーマに合わせた管理方法を部内で検討する必要があります。また、不良発生状況や品質推移のグラフ表示等を誰もが見えるところに設置すること(品質の見える化)で工場メンバーとの共有化を図ることも重要です。
2.月ベースでの品質管理
①工場全体の品質推移
工場全体の不良数を集計し、①工場全体の品質推移を月毎にグラフ化することで工場全体の品質レベルを把握します。
②各ラインの品質推移
各ラインの不良数を集計し、②各ラインの品質推移を月毎にグラフ化することで、どのラインで不良発生数が高いかを把握します。
③各ラインの不良割合
各ライン毎に実装不良の特定の特定を行い、不良内容毎に集計することで、具体的にどういった不良傾向があるのかを把握します。さらに、④各ラインの不良内容ワースト3や⑤各ラインの不良発生機種ワースト3等も集計しておくと、より実装不良の要因分析の際に役立ちます。
3.日ベースでの品質管理
②各ラインの品質推移
日ベースでは、ラインごとにフォーカスして管理を行います。月ベースと同様に、②各ラインの品質推移を日毎に集計を行います。
③各ラインの不良割合
各ライン毎に実装不良の特定の特定を行い、不良内容毎に集計することで、具体的にどういった不良傾向があるのかを把握します。さらに、④各ラインの不良内容ワースト3や⑤各ラインの不良発生機種ワースト3等も集計しておくと、より実装不良の要因分析の際に役立ちます。日ベースでも、これらの管理をしっかり行うことで、実装不良発生・増加のタイミングが分かり、要因となりうる変化点の追跡を行うことが可能となります。
4.具体的な実装QCの進め方について
具体的な実装QCの進め方は以下「実装QCマニュアル」の資料をダウンロードしてください。OODAループの基本概念から実践まで分かり易くまとめています。こちらの資料に沿ってOODAを実施すれば現状把握から課題特定の方法、また仮説の立て方や検証方法まで正しく理解できます。是非ご覧ください。